阪神CS敗退から秋季キャンプへ 今オフの見どころ

阪神CS敗退から秋季キャンプへ 今オフの見どころ 阪神タイガース

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リーグ連覇の喜びと、ぽっかり空いた10月

日本シリーズが終わり、プロ野球は一気にオフシーズンへと入りました。ソフトバンクがDeNAに4連勝して日本一を決めたシリーズを、少し複雑な気持ちで見ていた阪神ファンの方も多かったのではないでしょうか。

私自身も、正直に言えばそうでした。今季の阪神はリーグ連覇という大きな結果を残してくれました。ところが10月17日、甲子園でのクライマックスシリーズ・ファイナルステージ第4戦で、DeNAに5対8で逆転負け。DeNAに4連勝を許し、日本シリーズへの道が閉ざされてしまいました。

シーズン中は毎晩のように試合結果を確認し、一喜一憂してきたのに、突然その日常がなくなる。テレビをつけても阪神の試合はない。心のどこかに「あれだけ強かったのに、なぜ」という思いが残ったまま、気づけば10月も終わろうとしています。

でも、ここで一つ伝えたいことがあります。

悔しさが残っているのは、それだけ本気でこのチームを応援してきた証拠です。

そして実は、チームはもう次のシーズンに向けて動き出しています。10月30日には来季のコーチ陣が発表され、同じ日に熊谷敬宥選手の残留も報じられました。そして11月1日からは、高知県安芸市で秋季キャンプが始まります。

この記事では、モヤモヤした気持ちを抱えたままオフを迎えている方に向けて、今オフの阪神をどう見ればいいのか、そして今日から何ができるのかを、一緒に整理していきたいと思います。

本当の問題は「負けた悔しさ」ではない

CSで敗れた悔しさは、時間がたてば少しずつ薄れていきます。ただ、私が感じている本当の問題は別のところにあります。

それは、シーズンが終わった瞬間に、チームとの「つながり」が途切れてしまうことです。

シーズン中は、毎日の試合が自然とチームとの接点になります。先発投手は誰か、打線はどう組まれたか、あの選手は調子を上げてきたか。特別な努力をしなくても、情報が向こうからやってきます。

ところがオフになると、ニュースは「FA」「契約」「コーチ人事」「秋季キャンプ」と、ばらばらの形で届くようになります。一つ一つは小さな記事でも、実は来季のチームを形づくる大切なピースです。それなのに、全体像が見えないまま流し読みしてしまう。そして春になって「あれ、この選手いつの間に」「このコーチは誰だっけ」と戸惑う。私自身も、過去のオフにそんな経験を何度もしてきました。

オフを「空白」として過ごすか、「来季の物語の第1章」として味わうか。その差は、開幕したときの楽しさに大きく表れます。

オフにモヤモヤが続いてしまう3つの原因

では、なぜオフの阪神とうまく向き合えないのでしょうか。私は大きく3つの原因があると考えています。

原因1:連覇と敗退のギャップを消化できていない

1つ目は、気持ちの整理がついていないことです。

リーグ連覇という喜びと、CSでの4連敗という悔しさ。この2つがあまりにかけ離れているので、心のどこに置けばいいのか分からなくなってしまうのです。「連覇はすごかった」と言いたいのに、「でも最後に負けたし」という声が頭の中で打ち消してしまう。

短期決戦の結果が、半年かけて積み上げたシーズンの価値を消すわけではありません。

連覇は連覇。CSの悔しさは悔しさ。どちらか一方を否定する必要はありません。

原因2:オフのニュースが「点」でしか見えていない

2つ目は、情報のつなぎ方です。

たとえば10月30日に発表された来季のコーチ陣。1軍では平田勝男さんが2軍監督からヘッドコーチへ、和田豊さんが1軍ヘッドコーチからファーム監督へと配置転換されました。さらに作戦統括コーチが新設されて野村克則さんが就き、打撃チーフコーチに矢野謙次さん、打撃コーチに坪井智哉さんが新たに入団します。

このニュースだけを見ると「人が入れ替わったんだな」で終わってしまいます。でも、1軍の打撃部門に新しい顔が2人入ったという事実は、来季の打線がどう変わっていくのかを想像する材料になります。

同じように、ファームに新設された投手巡回コーディネーターに福原忍さんが就いたことも、単なる人事ではありません。東京スポーツの報道によると、今季は1軍の遠征中、残留して練習する先発投手を見る投手コーチがいないという課題があったそうです。そのため、下村投手、ルーカス投手、才木投手らが登板のない遠征にも帯同するケースがありました。藤川監督は自ら電話で福原さんに依頼し、「指導歴がないとできないポジションですから。専門の巡回コーチは非常に大事」と語っています。

ニュースは「点」で読むと忘れ、「線」でつなぐとチームの意思が見えてきます。

原因3:秋に頑張る選手たちの顔と名前を知らない

3つ目は、秋季キャンプに参加する選手を知らないことです。

今回の秋季キャンプには総勢31人が参加します。投手では伊原投手、下村投手のドラフト1位コンビに加え、木下投手、工藤投手らの名前があります。野手では立石選手、谷端選手、百崎選手、高寺選手、井坪選手、福島選手といった若い選手たちが名を連ねています。

正直に言うと、1軍の主力ほど詳しく知らない選手も含まれているのではないでしょうか。でも、来季の開幕1軍争いに食い込んでくるのは、こうした秋に汗を流す選手たちです。顔と名前が一致しないまま春を迎えると、せっかくの成長物語を見逃してしまいます。

来季のヒーローは、この秋の安芸にいるかもしれません。

今オフの阪神を楽しむための3つの見方

原因が分かれば、向き合い方も見えてきます。私が今オフに意識しようと決めている見方を3つご紹介します。

見方1:「残留」を戦力アップとして受け止める

オフの話題というと、つい「誰が来るのか」「誰が出ていくのか」に目が向きがちです。でも、「誰が残ってくれたのか」も同じくらい大切です。

10月29日から始まったFA宣言期間で、阪神ではすでに岩崎優投手、そして熊谷敬宥選手が残留を決めたと報じられています。デイリースポーツによると、熊谷選手は今季推定年俸3000万円からアップした3年契約で合意しました。水面下では複数球団が興味を示していたといいます。

熊谷選手は今季、主に遊撃を守って80試合に出場しました。自己最多となる181打席に立ち、打率は.211ながら得点圏打率は.314。内外野を守れる守備と走力で、リーグ連覇に貢献した選手です。

スタメンで目立つ選手ではなくても、終盤の守備固めや代走、ケガ人が出たときの穴埋めなど、こうした選手がいるからこそチームは長いシーズンを戦い抜けます。

派手な補強がなくても、「戦力を手放さない」ことは立派な前進です。

見方2:新しいコーチ陣の「狙い」を想像する

2つ目は、人事の裏にある狙いを想像してみることです。

先ほど触れたように、来季は1軍打撃部門に矢野謙次さんと坪井智哉さんが新たに加わります。ファームにも筒井和也さん(投手コーチ)、的場寛一さん(打撃コーチ)、岡崎太一さん(バッテリーコーチ)が新入団。新入団のコーチは5人にのぼります。

ここで大切なのは、答えを決めつけないことです。「打線をこう変えたいのでは」「若手の育成をもっと手厚くしたいのでは」と自分なりに想像しておき、春のキャンプやオープン戦で答え合わせをする。これだけで、来季の見え方がぐっと立体的になります。

想像してから答え合わせをする。それがオフならではの、いちばん贅沢な楽しみ方です。

見方3:秋季キャンプを「成長の起点」として記録する

3つ目は、秋季キャンプを来季への出発点として見ることです。

秋季キャンプは11月1日から高知県安芸市で始まります。シーズン中のような勝ち負けはありませんが、その分、選手がフォームを見直したり、新しい球種に取り組んだりする姿が報じられやすい時期でもあります。

たとえば、秋に「この選手がこんな課題に取り組んでいる」という記事を見かけたら、それを覚えておく。そして春のキャンプで同じ選手の記事を読んだとき、「あのときの取り組みが形になってきたんだ」とつながる。選手の成長を「点」ではなく「線」で追えるようになると、応援はもっと深く、もっと楽しくなります。

秋に知った選手は、春にはもう「自分が見守ってきた選手」になっています。

今日からできる5つのアクション

最後に、今日からすぐ始められる具体的なアクションをまとめます。どれも難しいものではありませんので、気になったものから試してみてください。

アクション1:秋季キャンプ参加メンバーを書き出す

31人の名前をスマホのメモ帳に書き出してみてください。投手14人、捕手4人、内野手7人、外野手6人です。そのうち「よく知らない」と感じた選手に印をつけておくだけで、ニュースを見たときの反応が変わります。

アクション2:「オフの阪神ノート」を作る

FA、契約、コーチ人事、キャンプの話題など、オフのニュースを日付と一緒に一行ずつ記録していきます。たとえば「10月30日 熊谷残留、3年契約」「10月30日 来季コーチ陣発表、新入団5人」といった具合です。開幕前に読み返すと、チームがどう変わってきたかがひと目で分かります。

アクション3:注目選手を1人だけ決める

全員を追いかけようとすると疲れてしまいます。秋季キャンプ参加メンバーの中から「この選手を来季まで追いかける」と1人だけ決めてみてください。たった1人でも、その選手の記事を探すようになると、オフの毎日にちょっとした楽しみが生まれます。

アクション4:CSの悔しさを言葉にして残す

あえて、CSで感じた悔しさを短い言葉で書き残しておきましょう。「来年こそ甲子園で日本シリーズを」でも構いません。悔しさをなかったことにせず、来季の応援のエネルギーとして取っておくのです。

アクション5:連覇のシーズンを振り返る時間を作る

最後は、今季のリーグ連覇をきちんと味わい直すことです。印象に残った試合や選手を3つ挙げてみてください。CSの結果に引っ張られて忘れかけていた「いいシーズンだった」という実感が、きっと戻ってきます。

悔しさも喜びも抱えたまま、また次の春を一緒に待ちましょう。

私自身も、今年のオフは「空白」ではなく「準備の時間」として、選手たちと同じ目線で過ごしてみようと思っています。安芸から届くニュースを楽しみにしながら、来季の阪神をこれからも一緒に応援していきましょう。


来季の阪神戦は自宅で快適に

オフの間に、来季の観戦環境を整えておくのもおすすめです。わが家は関西の戸建てでeo光を18年使っていて、eo光テレビ(CSベーシック)で阪神戦を楽しんでいます。

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