※この記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれています。
はじめに:朝から落ち着かない、その気持ちわかります
いよいよ今日です。10月14日(水)18時、甲子園球場。クライマックスシリーズ・ファイナルステージ第1戦、阪神対DeNAが始まります。
仕事中も、家事をしていても、ふと時計を見てしまう。「あと何時間で始まるんやろ」と。そんな一日を過ごしている方も多いのではないでしょうか。
私自身も、今朝はいつもより早く目が覚めてしまいました。阪神ファンになって40年。何度経験しても、ポストシーズンの初戦の朝だけは慣れることがありません。リーグ優勝したチームを応援しているのに、なぜか挑戦者のような緊張感がある。それが短期決戦の不思議なところです。
しかも今年の相手はDeNA。ファーストステージで2位の巨人に2連勝して勝ち上がってきました。2024年には3位から日本シリーズに進み、ソフトバンクを破って日本一になったチームでもあります。
「シーズンでは勝ったけど、DeNAには妙に苦しめられた気がする」
そう感じている方、その感覚は正しいです。今日はその理由をデータで確かめながら、それでも阪神が勝てる根拠を一緒に見ていきましょう。
緊張しているのは、あなたがこの一戦の重さを知っているからです。
問題の本質:「王者と挑戦者」ではなく「互角の勝負」
まず、事実を一つ押さえておきたいと思います。
今季のレギュラーシーズン、阪神とDeNAの対戦成績は阪神の13勝12敗でした。甲子園での対戦に限ると5勝5敗。ほとんど五分です。
さらに、相手に対するチーム打率はDeNAが.257、阪神が.240。25試合での得点はDeNAが98点、阪神が99点。数字だけを見れば、どちらが優勝チームかわからないほどの接戦でした。
私たちはつい「リーグ優勝の阪神」対「3位のDeNA」という構図で考えてしまいます。でも、この対戦カードに限っては、その構図はあてはまりません。**本当は「互角の相手との6試合」**なのです。
ここを見誤ると、1試合負けただけで「優勝チームなのに」と必要以上に落ち込んでしまいます。逆に、互角の相手だとわかっていれば、勝った試合の価値も、負けた試合の意味も、冷静に受け止められます。
阪神にはアドバンテージの1勝があります。互角の相手に対して、最初から1勝をもらっている。そう考えると、この1勝の重みがあらためてわかりますよね。
相手を正しく怖がること。それが短期決戦を楽しむ第一歩です。
原因①:阪神投手陣を苦しめた「虎キラー」たち
DeNA戦が苦しかった一番の理由は、阪神投手陣を得意にしている打者が何人もいることです。
筆頭は牧秀悟選手。今季の対阪神打率は.349で、29安打・6本塁打・9打点。主に2番を打ち、チャンスメーカーとしてもポイントゲッターとしても阪神を苦しめました。10月4日の横浜での試合では3安打を放ち、延長11回にはエンカーナシオン選手の右前打でサヨナラのホームを踏んでいます。
ほかにも、
- 宮﨑敏郎選手:対阪神打率.328、4本塁打、13打点
- エンカーナシオン選手:対阪神打率.302、10打点
- 渡会隆輝選手(1番):対阪神打率.296、10打点
と、上位から中軸まで阪神に強い打者が並びます。
私が40年見てきて思うのは、短期決戦では「特定の打者にやられる」パターンが本当に多いということです。シリーズ全体の流れが、たった一人の打者に持っていかれることがあります。
今日の試合は、牧選手の打席を見ていれば流れがわかる。それくらいのキーマンです。
原因②:先発・平良拳太郎投手との相性
二つ目の理由は、今日のDeNA先発・平良拳太郎投手です。
平良投手の今季の対阪神成績は、5試合で2勝1敗、防御率1.91。阪神打線がなかなか攻略できなかった投手です。
一方、阪神の先発は村上頌樹投手。今季は防御率1.85で最優秀防御率のタイトルを獲りました。ただ、対DeNAに限ると5試合で1勝3敗。防御率は1.85としっかり抑えているのに、勝ちがついていません。
ここに、今日の試合の性格がはっきり表れています。両先発とも、相手打線を簡単には打たせない。だからこそ「1点」が重くなる試合になる可能性が高いのです。
村上投手が好投しても打線が援護できなければ、シーズン中と同じ展開になってしまいます。逆に言えば、平良投手から先に1点を取れるかどうかが、今日の最大の分かれ目です。
好投手同士の試合は、たった1本の安打が「シリーズの空気」を変えます。
原因③:両軍とも充実したブルペン、終盤の1点勝負
三つ目は、両チームの救援陣の厚さです。
阪神のブルペンは、木下里都投手(45試合20ホールド)、岩崎優投手(50試合11セーブ22ホールド)、ドリス投手(53試合19セーブ21ホールド)、そして守護神の工藤泰成投手(57試合12セーブ16ホールド)。
対するDeNAも、浜地真澄投手(33試合22ホールド)、中川虎大投手(52試合28ホールド)、伊勢大夢投手(52試合27ホールド)、守護神のレイノルズ投手(62試合17セーブ34ホールド)と、引けを取りません。
7回以降は、どちらもなかなか点が取れない展開になりそうです。NPBの展望記事も「終盤の1点をめぐる攻防が見どころ」「接戦は必至」と予想しています。
つまり、試合が動くのは先発投手が投げている間、6回までの可能性が高いということです。
終盤まで同点なら焦らないこと。ブルペンの厚さは、阪神も負けていません。
解決方法:それでも阪神が勝てる「3つの根拠」
ここまで読んで「やっぱり不安や…」と思った方、安心してください。阪神には、DeNAを上回る武器がちゃんとあります。
根拠1:三冠王・佐藤輝明と、DeNAに強い大山悠輔
今季、佐藤輝明選手は史上9人目の三冠王に輝きました。対DeNAでも打率.271、4本塁打、12打点。昨年のCSでも3試合で打率.455、1本塁打、5打点と、大舞台に強いところを見せています。佐藤選手自身も「短期決戦なので1戦目が大事」と話し、初戦に照準を合わせています。
そして見逃せないのが大山悠輔選手。対DeNA打率.337、7本塁打、22打点。DeNA投手陣を最も苦しめた阪神の打者は大山選手なのです。佐藤選手が警戒されれば、その後ろの大山選手が決める。この形が今日の得点パターンになるかもしれません。
根拠2:厚みのある先発ローテーション
阪神の先発は、村上投手のあとに、最多勝と勝率1位の2冠に輝いた髙橋遥人投手、最多奪三振の才木浩人投手が控えています。特に才木投手は今季の対DeNAで4勝0敗、防御率2.40。DeNAが最も苦手にした投手と言ってもいいでしょう。
タイトルホルダーが3人並ぶローテーションは、6試合の短期決戦で大きな強みです。
根拠3:「1勝のアドバンテージ」
互角の相手に対して、阪神は最初から1勝を持っています。今日勝てば2勝0敗、負けても1勝1敗。今日の結果だけで、シリーズが決まるわけではありません。
データは不安も教えてくれますが、同じくらい希望も教えてくれます。
今日からできる具体アクション:今夜の観戦チェックポイント
最後に、今夜の試合をもっと楽しむためのチェックポイントをまとめました。テレビの前でも、甲子園のスタンドでも、ぜひ意識してみてください。
① 牧秀悟選手の打席を「勝負どころ」と思って見る
牧選手の前に走者を出さないこと、牧選手を出塁させないこと。村上投手が牧選手をどう攻めるかに注目です。牧選手を抑えた回は、阪神に流れが来ているサインです。
② 平良投手から「先制点」を取れるか
両先発の力を考えると、先制点の価値はとても大きくなります。序盤に近本選手、中野選手が出塁したら、走者を進める小さな野球にも注目してください。
③ 佐藤選手が歩かされた後の大山選手
DeNAバッテリーが佐藤選手を警戒すれば、チャンスで大山選手に回ってきます。対DeNA22打点の勝負強さに期待しましょう。
④ 6回終了時点のスコアをメモする
今日は終盤のブルペン勝負になりやすい試合です。6回が終わった時点でリードしていれば、阪神の勝ちパターンに入れる可能性が高くなります。
⑤ 結果にかかわらず「星勘定」を書き留める
試合後には「阪神◯勝◯敗(アドバンテージ含む)」とメモしておきましょう。勝っても負けても、次の試合を落ち着いて迎えられます。
応援する側にも「準備」があります。準備をして見る試合は、何倍も面白くなります。
おわりに:今夜、甲子園に六甲おろしを
40年応援していると、強いチームを応援できる今の時間が、どれほど貴重なものかがよくわかります。
対戦成績は互角。相手には虎キラーがいる。投手戦になりそうで、1点が重い。正直に言えば、簡単な試合にはならないでしょう。
でも、こちらには三冠王がいて、DeNAに強い4番・5番がいて、タイトルホルダーの先発陣がいて、厚いブルペンがいます。そして何より、球団史上初の連覇を成し遂げたチームの底力があります。
今夜18時。テレビの前でも、甲子園でも、声を合わせて応援しましょう。
試合が終わったあと、一緒に六甲おろしを歌えることを願って。

コメント